ベクター画像(ビットマップではなく、線などのオブジェクトそのもので記録される画像)を作成することができる、ある種のペイントツールです。
SVG形式にて読み書きできます。
- 描画できる図形は直線(多角形)・正円・文字列の3種類で、円弧や曲線には対応していません
- ツール内では各図形をWAY(ウェイ)・CIRCLE(サークル)・TEXT(テキスト)と呼びます
- 本ツールで作成したSVGファイルはパソコン等の他環境でも表示できます
- ベクター画像の性質上、線の太さなどは厳密に一致しないことがあります
- 座標の解釈の相違により、多くの図形は0.5 - 1pxずれて描画されます
- 文字列は、プチコンフォントをインストールしていない場合は別のフォントになります
- 他環境で作成したSVGファイルは基本的に読み込みができません
- 対応している要素が限定されており、解釈も簡易的に実装しているため
操作方法
ボタン操作のうち分かりにくいものを挙げています。
- Aボタン(ウェイの描画継続中)…現在のウェイを閉じずに打ち切ります。
- 操作が効かない場合、描画継続中でないことを確認してください。いくつかの機能はロックされています。
- Bボタン…現在の描画ツールにより効果が異なります。
- ウェイの時:線の太さを0→1→2→3→0(繰り返し)で変更します。太さの値×2+1が実際のピクセル数になります。
- サークル・テキストの時:描画ツールをウェイに切り替えます。
- Yボタン…メニュー画面を開きます。
- 背景色の変更、設定の変更、GRPファイルとして保存が選べます。
- 設定可能な項目は以下の通りです。(ver.1.4現在)
- SVGファイルに背景色を含めるかどうか
- SVGファイルにキャンバスサイズを含めるかどうか
- SVGファイルにフォントのスタイルを含めるかどうか
- 上画面に図形のモニターを表示するかどうか
- 下画面の左下に時計を表示するかどうか
- グリッドサイズ(4 - 12pxの偶数値で変更可能)
- この設定値は"_SVGED.INI"というファイルに保存されます。
- Lボタン(押している間)…ウェイの描画がクイックモードになります。
- 始点と終点にノードを置くと補完して矩形を描画します。
- データ上は手動で4ノードを配置し閉じた図形と同じです。
おまけ機能
『
OpenStreetMap』のデータをエクスポートしたファイル(MAP.OSM)を同じフォルダに保存し、Lボタンを押しながら起動すると地図レンダラーとして動作します。
(2枚目のスクリーンショットがこの機能の実行例です)
容量はプログラムエディターのメモリーが許す範囲です。800KiB(15000行)以下を推奨します。
actorbugさんの『
プログラムをQRコードに変換』の"QR"プログラムを同じフォルダに入れておくと、メニュー画面から「二次元コードに変換」が使えるようになります。
(バージョン40に収まるサイズまで対応。多バイト文字は化けます)
制限事項
- 図形を重ねて描いた場合は不都合が発生する場合があります。現時点では仕様です。
- 塗りつぶしが正しくできない場合があります
- 削除する図形を選択するとき、選択が上手くいかない場合があります
- グリッド(座標の単位)は、ver.1.2よりインターフェース上で変更に対応しました。
- 途中で変更しても、すでに描かれている図形の座標は変化しません
- 線の太さ(stroke-width)の解釈はver.1.0とver.1.1以降で異なります。
- 読み替え処理を入れていますが、条件によっては意図しない太さになる場合があります
- サークルの線の太さは1pxで固定です。
- キャンバスサイズは320×240ピクセル(下画面サイズ)で固定です。
- 『GRPファイルとして保存』 はこのサイズでトリミングされ、背景色は常に透明です
更新日の一覧
- 2025年6月6日…ver.1.0公開
- 2025年6月12日…ver.1.1公開
- 2025年6月18日…ver.1.2公開
- 2025年6月24日…ver.1.3公開
- 2025年6月30日…ver.1.4公開
配布ページ
『PetitModem』などの転送ツールと、actorbugさんの『
ファイルをまとめて圧縮』の"UNPACK"プログラムが必要です。
2つに分離しているのは、後者のファイルが『
ANYWHERE MONSTER(エニモン)』や『
ランダムダンジョンたんけん』で使用しているもので、持っている人はダウンロードする必要がないためです(ツール本体のみダウンロードし、同じフォルダに展開すると実行できます)
ツール本体は ver.1.4 より、未圧縮のPRGファイルのみ公開しています。
PZT形式に圧縮するか、『PetitComm』のCompress Modeを使って転送することをおすすめします。